コラム

カテゴリ:調査/解析, システム開発, イベント

日本臨床試験学会 第9回学術集会総会in仙台に参加して

こんにちは。調査研究コンサルティング部門の根岸です。

2018年2月23日(金)~24日(土)に「日本臨床試験学会 第9回学術集会総会in仙台」が開催されました。
日本臨床試験学会 第9回学術集会総会in仙台

弊社では、webアプリ制作・レジストリ開発・CRC業務など、様々な面から臨床試験のサポートを行っています。とりわけ、近年注目されているePRO(患者報告アウトカム)においても実績を積んできています。アクセライトのePRO製品についてはこちら

臨床研究の最新の情勢を知るべく、大下と根岸が学術集会に参加してきました。
多職種が関わる臨床研究。その円滑な進め方について、学び感じたことをお伝えしていきます。

ゴールの共有から始める

長期にわたる研究を無事に終えて、意味のある結果を得るためには、どうしたらよいでしょうか。
そのためには「最後に得たい物」を研究のはじめに明らかにすることが有用です。
得たい物とは「論文にこのような表を掲載したい」「学会でこんなグラフを発表したい」といった、具体的な成果物のイメージです。

目に見える目標があれば、関係者間で共有することが容易です。各専門家が、研究内の自分の役割を明確にしやすくなり、研究開始後の無駄や手戻りを減らせます。

専門家への敬意を忘れずに

臨床研究は、1つの職種だけでは成り立ちません。それぞれの専門職に特有の知識、技能、役割、情熱があります。(同様に、それぞれに不得手な分野もあります。 )
関わる人の知識や技術、人柄を知ることが、臨床研究が円滑に進むために重要になります。相手を尊敬し、お互いに教え合いながら、はじめに共有したゴールに向かって進めていくことが理想です。

思いを未来につなげるために

私が以前病棟で看護師として勤めていた頃のことです。
患者の疾患だけでなく、生活習慣や社会的な問題にも目を向け、解決を図ろうとされていた医師がいました。
患者さんの人生をより良くしたいという思いの深さに、胸を打たれた事を覚えています。

今弊社では、医師主導研究のCRC業務を行っています。
先生方の思いを研究成果に繋げ、 未来の患者さんに資するようにする。
そのために、 先生方だけではなく、データマネージャーや協力してくださる被験者の方々など、関わる皆さまから学んでいます。
医療現場や統計解析、データの活用に精通した私達だからこそできるサポートを、今後も磨いていきます。

根岸麻歩由

この記事を書いた人

根岸麻歩由

東京大学医学部健康総合科学科看護学コース出身。成人看護学教室(現高齢者在宅長期ケア看護学/緩和ケア看護学教室)にて量的研究を学ぶ。学部卒業後、東大病院にて看護師として勤務したのち、アクセライトに入社。保健師の資格ももち、現場視点での調査研究には定評がある。