Web調査―よくある質問
Web調査全般
Web調査は、紙で行う質問紙調査と比べて、回答率が下がりませんか?
Web調査と紙での調査の併用は可能ですか?
今回の研究でWeb調査にするか紙調査にするか迷っています。Web調査ならではのメリットってありますか?
調査エンジン仕様
Web調査に全く詳しくなく、心配です。難しい操作を要求されませんか?
パネル調査は可能でしょうか?
セキュリティ対策はどうなっていますか?
施設調査を検討しています。施設内で職種により調査票を変えることは可能ですか?
同一人物から何度も回答されてしまうことはありませんか?
ご利用端末
フィーチャーフォン(いわゆるガラケー)は利用可能ですか?
端末の貸し出しはしていますか?
個人の端末を利用する場合、通信制限にひっかかることはありますか?
費用
Web調査費用はどのくらいですか?
科研費での支払いは可能でしょうか?
スケジュール
実施を急いでいます。いつから調査を開始できますか?
調査期間を途中で延ばすことはできますか?
その他
Web調査後のレポート作成や分析についても相談できますか?
学会誌投稿を考えています。論文内にてアクセライトWeb調査エンジンの利用について言及は必須でしょうか?
よくあるご質問と回答
Web調査全般
Web調査は、紙で行う質問紙調査と比べて、回答率が下がりませんか?
一概に回答率が下がるということはなく、対象者の属性によってはむしろ回答率が上がる可能性も考えられます。
Web調査の回答率は、回答デバイス(スマートフォンやパソコンなど)の所持率や、操作の慣れの程度に影響されます。年代が若いほど、回答デバイスの所持率が高いため、若年層を対象とした調査の場合は、Web調査の導入により回答率が下がることは考えづらいと思われます。一方、高齢者が対象の場合は、普段からスマートフォンを使い慣れている層でなければ、紙で行う調査の方が回答率は高くなるでしょう(※1)。
Web調査のメリットとして、質問紙調査ではリーチしにくい対象者に回答してもらいやすくなることが挙げられます。Web調査を用い、広報活動を工夫することで、質問紙調査では対象にできなかった人たちからの回答を得ることが可能になります。弊社では、スティグマのある疾患をもつ患者対象のWeb調査の実績などがあります。
弊社では、回収率向上のためのご相談も承っておりますので、ぜひ一度ご相談ください。
※1:スマートフォンの所持率は、2020年時点で、20代と30代で9割を超え、40代と50代で85%を上回り、60代で3人に2人、70代で3人に1人強と、年代が上がるにつれ所持率が下がるという調査結果があります (出典:e-Stat 政府統計の総合窓口「令和2年通信利用動向調査」)。
Web調査と紙での調査の併用は可能ですか?
併用も可能です。回答者ご自身に回答方法を選んでいただくこともできます。
具体的な併用方法としては、質問紙を郵送する際、Web調査のURLやQRコードを質問紙や説明文書に併記しておき、Webからの回答もできるようにすることが多いです。弊社は郵送調査実施の経験も多数ありますので、併用をご検討の場合もご安心ください。併用かWeb調査 (あるいは郵送調査) のみとするか等、実施方法にお悩みの場合は、ご事情をお伺いした上でお勧めの実施方法をご提案させていただくことも可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
今回の研究でWeb調査にするか紙調査にするか迷っています。Web調査ならではのメリットってありますか?
Web調査ならではのメリットは、分析用データセット作成の効率化、回収率把握のしやすさ、バリデーション設定による無効回答の減少が期待できることが挙げられます。
最大のメリットは、分析用データセット作成のしやすさです。紙面からデータを転記しなおす必要がないため、時間と労力の節約ができ、転記ミスも生じません。他のメリットとして、回答状況の即時確認ができることが挙げられます。回収率をリアルタイムで把握できるため、回収率を考慮した督促など、調査全般の進捗を把握した上での進行管理が可能となります。また、回答の上限・下限値やデータ型などのバリデーション設定も可能ですので、上限の超過や回答データ型の誤りなどによる無効回答を防ぐことができます。
調査エンジン仕様
Web調査に全く詳しくなく、心配です。Web調査の設定では、難しい操作がありませんか?
Web調査の設定 (Web調査フォーマットへの整形) は弊社が担当いたしますので、難しい操作はございません。
調査票をWordあるいはExcelファイルでお送りいただけましたら、Web調査の設定作業は弊社にて行います。お客様には、設定の済んだWeb調査画面から実際に回答していただき、お気づきの点を指摘していただくのみです。 調査票をご準備いただく際に、いくつかの事項をご指示いただきますと、よりスムーズに設定を進められます。以下にお示しいたします。
- 必須回答・任意回答の別
一問ずつ設定が可能です。フェイスシートのみ必須にする、全項目を必須にするなど、ご指定ください。 - 分岐の指定
「問1で『はい』と回答した人のみ問2に回答する」といった分岐があれば、ご指定ください。 - 数値の範囲・小数/整数指定
数値回答の設問で上限・下限などの制限や型の指定 (小数点以下の桁数や整数に限定するなどの指定) が必要な場合はご指定ください。
パネル調査は可能でしょうか?
IDとパスワードで紐づけができますので、パネル調査の実施も可能です。
各回答者に、IDとパスワードを付与し、ログイン管理をおこないます。調査頻度・人数などの事項をお伺いし、詳細仕様をご相談・ご確認させていただき、最適な方法をご提案させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。
セキュリティ対策はどうなっていますか?
プライバシーマークを取得し、各種ガイドラインに準拠しています。
アクセライトでは、プライバシーマークを取得しており、個人情報の取り扱いに万全を期しております。秘密保持契約の締結もご対応可能です。
Web調査のシステムは、総務省や厚生労働省のガイドライン等に準拠して、自社内にて構築し国内サーバー上で稼働しております。これまで多数の調査研究で用いられており、臨床研究でも利用可能なセキュリティを実現しております。
なお、個人情報の保護、プライバシーの保護のためにも、不要な情報を収集しないことが重要です。氏名や住所、生年月日などが本当に必要な情報なのか、病歴や薬剤名などはどのように解析に用いるのか、必要情報についての検討をサポートさせていただくことも可能です。
施設調査を検討しています。施設内で職種により調査票を変えることは可能ですか?
職種など、ある項目に基づく調査票内容の変更も可能です。
ある設問の回答に基づいて調査項目を変更する設定が可能ですので、職種やその他項目に基づき調査票を変更できます。
同一人物から何度も回答されてしまうことはありませんか?
弊社の経験上、同一人物から何度も回答されてしまうケースはまれです。
同一人物の重複回答があるのではないか、というご懸念はよくわかります。ただ実際のところ、謝金などのインセンティブがない場合、重複回答はまれです。そのため一般的な調査では、重複回答の特定や除去方法の検討に力を入れるよりも、回答率アップのための施策に目を向けた方が、よい調査になるかと存じます。
もちろん、調査によっては重複回答の可能性が高いケースも考えられますので、重複を判別するための対策も、いくつかご用意しております。たとえば、回答者にしかわからないような「秘密の質問」を設定する、ログインを必須にして回答者それぞれにログイン情報を配布するなどです。ただし、どのような対策を講じても、重複回答の完全な除去は非常に困難であることを、ご承知おきいただければ幸いです。
ご利用端末
フィーチャーフォン(いわゆるガラケー)は利用可能ですか?
それぞれの端末で固有のブラウザが搭載されていますため、実際にご利用が可能な場合もありますが、フィーチャーフォンは原則サポート外となります。
端末の貸し出しはしていますか?
端末手配からサポートさせていただいた実績がございます。COVID-19流行以降、端末の需要が高まり、機種によっては入手が難しくなっておりますので、端末の種類や納期については予めご相談できますと幸いです。
個人の端末を利用する場合、通信制限にひっかかることはありますか?
Web調査回答サイトのご利用には多くの転送量は必要ありませんので、調査回答のみにより通信制限に到達することは考えづらいかと存じます。
費用
Web調査費用はどのくらいですか?
400,000円~1,500,000円程度での実施実績がございます。
お見積り費用は
- 回答者への案内業務の有無(郵送/メール)
- 事務局業務の有無(電話受付/メール)
- 調査票の設問の量や複雑さ、自動計算の有無等
- データ集計の有無
- レポート作成の有無 などにより大きく変動いたします。調査期間中の回収状況報告、回収率向上のためのリマインドなどもご提案可能です。費用事例のページ (別ページへのリンク) もご参照いただけますと幸いです。
科研費での支払いは可能でしょうか?
可能です。
弊社実績として、これまで多数のWeb調査にて、科研費によるお支払いに対応させていただいております。
スケジュール
実施を急いでいます。いつから調査を開始できますか?
Web調査準備までに、1.5~2か月ほどいただいております。急ぎの場合にはご相談ください。可能な限り前倒しできるプランを一緒に考えます。
調査実施までの作業として、調査票をいただいてWeb画面へ反映いたします。Web画面ならではの見え方の調整を行い、弊社内で調査票レビューを実施します。そのWeb調査画面をお客様に確認いただいて、Web調査を実施する流れになります。
設定したWeb調査画面を確認いただく事で、調査項目を変更したい、洗練させたい(調査実施開始を遅らせてでも)、というご要望をいただく事がしばしばございます。そのため、調査実施予定日の3ヶ月前を目安にご相談いただけますと、余裕を持ちつつ質の高い調査を進める事ができると考えております。
もちろん、調査結果の発表の日付や提出の締切日が決まっていたり、研究費の執行期限が迫っていたりする場合など、調査実施を急ぐ理由があることも十分承知しております。調査目的を踏まえたスケジュール調整についても、是非専属コーディネータにご相談ください。
調査期間を途中で延ばすことはできますか?
可能です。
回答人数等に基づき調査期間の変更が想定される場合は、予めご相談いただけましたら、週次・月次等で定期的な回答人数報告も業務範囲に含めさせていただき、期間のご相談・ご確認をさせていただければと存じます。
その他
Web調査後のレポート作成や分析についても相談できますか?
調査に関するレポート作成・分析においても多数実績がございますので、お気軽にご相談ください。
レポート作成については、総括報告等、研究のとりまとめとなるレポート作成、発表用スライド資料作成、調査参加者/機関に対する個別のフィードバックレポート等、ご要望に応じて対応しております。また、分析については、目的に応じたデータの加工、大量データの保管と処理、適切な統計分析手法の選択と、基本統計量算出から多変量解析などの実施など、お客様のニーズに応じて対応いたします。
学会誌投稿を考えています。論文内にてアクセライトWeb調査エンジンの利用について言及は必須でしょうか?
必須ではございません。
弊社Web調査エンジンをご利用いただいた上で収集したデータを用いて論文作成をされる場合でも、論文内に弊社エンジンの利用について言及することは、必須ではございません。
その他、Web調査のご検討に際しご不明な点などございましたら、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。