Web調査―コラム

回答率を上げたい! 再依頼に効果はある?

調査研究コンサルティングチームの根岸です。この記事では、Web調査における再依頼(督促)についてお話しします。

再依頼とは?

調査への協力を依頼した後に、再度回答のお願いをすることを「再依頼」と呼んでいます。「督促」と呼ばれることもあります。

再依頼の送り方は、ハガキを使うことが多いですが、設問一覧を同封したい場合などには封筒で送付することもあります。調査依頼をメールで行った場合には、依頼時と同様にメールで再依頼をかけることになるでしょう。

誰に再依頼をする?

再依頼を送る対象は、二種類あります。調査対象者全員の場合と、その時点での未回答者のみの場合です。

対象者全員に送付する場合には、すでに回答済みの対象者も含まれるため、あくまでも「回答の御礼」としてお送りすることが多いです。文面の後半で、「回答がまだの方は、締切日までにご協力ください」のように、改めて調査への協力を依頼します。
また、再依頼に調査延長のお知らせを含めることもあります。(調査延長をする場合には、本来の締切日に近いタイミングで再依頼するのがよいでしょう。)

未回答者のみに送付する場合は、印刷発送費が抑えられます。
一方で、返送された調査票を確認して、誰からの回答があったかを記録しておかねばならず、その管理コストがかかります。トータルコストとしてはそれほどお得にならない場合もありますので、注意が必要です。

また、いずれの場合にも、「すでに回答したのに、連絡が来た」というお問い合わせをしばしばいただきますので、再依頼の書面に、忘れずに問い合わせ先を明記しておきましょう。

再依頼に効果はある?

再依頼を行うと、印刷発送費がかかってしまいます。コストに見合った効果があるのか、悩ましく思う場面もあるでしょう。

わたくしどもの経験では、再依頼の効果は多少なりともあります。効果の程度は場合によるのですが、再依頼の前後で回答数が2倍に増えたケースもあります。

もちろん、締切効果もありますので、再依頼だけの効果を測れているわけではありません。それでも、やはりご予算やスケジュール的に可能であれば、再依頼はぜひ計画に入れていただきたいと思います。