一概に回答率が下がるということはなく、対象者の属性によってはむしろ回答率が上がる可能性も考えられます。
Web調査の回答率は、回答デバイス(スマートフォンやパソコンなど)の所持率や、操作の慣れの程度に影響されます。年代が若いほど、回答デバイスの所持率が高いため、若年層を対象とした調査の場合は、Web調査の導入により回答率が下がることは考えづらいと思われます。一方、高齢者が対象の場合は、普段からスマートフォンを使い慣れている層でなければ、紙で行う調査の方が回答率は高くなるでしょう(※1)。
Web調査のメリットとして、質問紙調査ではリーチしにくい対象者に回答してもらいやすくなることが挙げられます。Web調査を用い、広報活動を工夫することで、質問紙調査では対象にできなかった人たちからの回答を得ることが可能になります。弊社では、スティグマのある疾患をもつ患者対象のWeb調査の実績などがあります。 弊社では、回収率向上のためのご相談も承っておりますので、ぜひ一度ご相談ください。
※1:スマートフォンの所持率は、2020年時点で、20代と30代で9割を超え、40代と50代で85%を上回り、60代で3人に2人、70代で3人に1人強と、年代が上がるにつれ所持率が下がるという調査結果があります。
(出典:e-Stat 政府統計の総合窓口「令和2年通信利用動向調査」)?