ePRO製品『ヒビログ』
お客様の声—ロート製薬様

お客様の声

ー 2026年 ロート製薬様インタビュー ー

ロート製薬株式会社
基盤技術研究部
データサイエンスグループ
ご担当様

インタビュアー
アクセライト
システム開発事業部 導入担当 兼 DM事業部
永目 彩子

アクセライトに相談をするに至った経緯

ロート製薬 ご担当様
弊社も関わり以前から何度か行ってきているものですが、介入もなく侵襲性もないある目に関する測定会の実施予定がありました。実施する場所(自治体様)も予算枠も決まっていたので、CROさんに依頼するレベルの案件ではないというのもあり、毎回私を含む自社の人員や、自治体の方々にもご協力をいただき、それなりの人員と労力をかけてなんとか対応していたのが現状でした。自治体の方々にもその後、業務についてヒアリングをさせていただいたのですが、一番大変だったのがやはり同意取得に関する郵送対応とその付随の作業。まず書類を作成して人数分の部数を印刷、封入・封緘して郵送、対象者への郵送漏れがないか確認して、同意いただいた方々から送られてくる書類の回収と受領管理、書類保管を行うという作業でした。これをもう何回か継続して実施すると考えた時に、労力的にも人手的にもあまり現実的な方法ではないな、今回こそなんとかしなければということで、この部分を電子化しようという話になりました。
電子での同意取得ということで、その後すぐにインターネットでeConsentシステムを提供している業者さんを探して、5社にお問い合わせをしました。

残り物には福がある?図らずもアクセライトらしい5番打者

アクセライト
弊社だけではないことは事前にお聞きして分かっていましたが、思っていたよりも結構多くの業者さんへご相談されていたんですね。
ロート製薬 ご担当様
スケジュール的に早急に導入の可否確認と業者選定をする必要がある時期だったので、集中的に問い合わせと打合せ、各社への相談を行っていました。インターネットの検索順位で上から順に見ていき、自社製品のあるところ、実績のありそうなところ、企業規模が大きいところなど、目ぼしい5社に一気に問い合わせをしました。そこからすぐに1社1社とお打ち合わせの機会をいただいて短期間にほぼ同時のタイミングでご相談をしました。問い合わせをした4社との打ち合わせが終わった頃、ニーズを叶えることができそうな業者さんとは残念ながらご縁がなく「これはやってもらえそうなところどこもないですね。」と諦めていた時に、実はアクセライトさんからの返信メールの確認が漏れていまして。そんな時、アクセライトさんから丁度リマインドメールをいただいて、まだ業者さんあった!ということでアクセライトさんと急遽最後に打ち合わせをさせていただくことになりました。
アクセライト
そういう背景が(笑) かなりタイトに予定を詰め込まれていたのですね!たしか、7月中旬後半頃の初めてのお打ち合わせ時期からご納品までを考えると、初回セットアップ後の検証環境(パイロット版)のお渡しが8月初旬頃、担当者様とカスタマイズや調整を重ねた本番環境のデプロイ(納品)までで、2ヶ月なかったような記憶です。
ロート製薬 ご担当様
そうですね。というのも、時期的には私から業者さんへの問合せが7月初頭頃で、9月中旬頃から測定会の実施予定になっていたので、電子化が間に合うのかどうかすらももうギリギリのタイミングだったのですが、そこから10日間くらいで一気に4社さんと打合せを実施させていただいたような状況でした。
アクセライト
通常業務もおありの中で、かなりタイトでしたね。今回は結果的に弊社の方でお手伝いさせていただくことになりましたが、その時は、他の4社さんとはご相談が思うようにまとまらなかったということですか?

eConsent導入に対するベンダーが向き合う新たなニーズの問題

ロート製薬 ご担当様
そうですね。これは率直にですが、最終的に折り合いがつかなかったというのが結論ですね。他の4社さんもご相談を聞いていただけていたのですが、受けてもらえなかった業者さんがあったり、金額面やシステム面で折り合いがつかなかった業者さんなどそれぞれ理由はありました。妙なお話ではなく、そもそもシステムが販売製品としてパッケージで固められていて、「その納期とその費用感ではカスタマイズは難しい」という内容でした。
アクセライト
たしかに。今お話をお伺いすると、他社様の言い分も理解はできます。eConsentシステムでいえば臨床試験での利用を前提とした形での同意説明や本人確認手法による電子的同意取得でがっちりパッケージ化しているところが現状多いかもしれないですね。
ロート製薬 ご担当様
そうですね。eConsentシステムの導入と運用相談では、他社さんの製品は医療機関やクリニックの医師などの利用前提でパッケージ化されていて、今回の介入なし侵襲性もなしといった測定会利用用途でのeConsentシステムとしては、機能も予算もスケジュールもマッチングしない状況でした。私たちの今回の用途は、参加申込者様からの検査に対するオンラインかつ事前の同意取得が主目的だったので、そこまでは不要だったりといった形で。私がご相談した業者さんに関してではありますが、具体的には、他社製品の利用対象は医療機関が大前提の臨床試験を想定したシステムとして提供されていて、やはり今回の測定会のような特殊な利用用途としてではオーバースペック。それに合わせた必要なカスタマイズは今回の納期と予算では対応が難しいという回答で、正直箸にも棒にもかからない、というお話がほとんどでした。これはその業者さん達が悪いという訳ではなく、私たちのeConsentシステム導入に対する利用想定の相談内容が現状ではあまりないものだったから、というのが一番の理由だと理解しています。
アクセライト
たしかにそうですね。私たちとしてもeConsentのシステム導入案件としては新しい形でのご利用相談ではありました。
ロート製薬 ご担当様
ですので、アクセライトさんと打合せする直前までは、もう時期が時期でしたので「〇〇さん、これはもう前回と同じで社内や自治体の皆さんにもまたご協力を仰いで、マンパワーを使って紙で印刷して郵送対応するしかないかもしれないです」と、ほぼ覚悟を決めていました。
アクセライト
そう思うと、図らずもご連絡のタイミングが良すぎましたね。私たちとしてはもう少し早いご相談の方が助かったのは正直なところですが(笑)
ロート製薬 ご担当様
それはそうですよね。アクセライトさんからご連絡をいただいたその時は、「〇〇さん、もう1社業者さんとのご相談が残ってました!」となりましたが、実のところ私を含むプロジェクトメンバー間では、その頃4社立て続けに厳しい結果だったことから、「本当ですか?でも喫緊で業者さんに何社も相談してカスタマイズは難しいしスケジュールも予算も合わなかったじゃないですか。もう難しいんじゃないですか?」と、すでに冷静に現実と向き合うムードがありました。

「eConsentシステムも万能ではない」という注意喚起がきっかけに

ロート製薬 ご担当様
そういった状況の中、アクセライトさんとの初回打合せ設定の前、事前にアクセライトさんのホームページを改めて深く拝見していく中で、印象が変わった文章がありました。たしかeConsentについて記載されているePRO『ヒビログ』サイトのページだったと思いますが、「eConsentシステムもあくまで道具なので、利用目的に対しては熟慮が必要、弊社がeConsentシステムの導入をしない方がよいかもしれないと考えられる場合に関しては、導入をお勧めしない旨の助言をすることもあります」というようなメッセージが載っていて、個人的に、あまりここまで言うところはないな、これは信用できるかもしれないと思ったのを覚えています。私たちも民間企業の立場なので、基本的に提供側の企業としては「じゃあシステム要らないです」って言われたらそれまでのはずなので、正直だなと。それで、ある意味ダメで元々ではありましたが「是非お話だけさせてください」というご連絡になりました。
アクセライト
ありがとうございます。そうなんですよね。実際にそういったご相談ケースもあるのですが、綺麗ごとに聞こえるかもしれませんが最終的にクライアント様がご満足いただく結果が出せるかどうか、もっと言えば弊社がお手伝いするのがクライアント様にとってベストなのかどうかを含めて冷静に判断すべきと考えていて、良くも悪くもそこは是々非々でご提案するような社風ですね。実はそこに気づいてくださる方も少ないので、そう思っていただけたのはとても嬉しいです。

プロジェクトに対する熱意とシステムエンジニアの粋な心意気

アクセライト
初回お打ち合せ時はたしか、事前に担当者様からご相談いただいていたニーズに似たケースの事例を用いたシステムエンジニアによるeConsentシステムのデモンストレーション、次にシステムの機能詳細説明や納期に対するカスタマイズの実現可能性、先を見据えた柔軟性などについて、質疑応答を比較的スムーズに行っていた記憶ですね。その時は、そんなに切迫した状況だったとは思っていなかったです。
ロート製薬 ご担当様
そうですね。ですが、最初にお見せいただいたeConsentシステムのデモンストレーションを拝見させていただいた時に、「あれ?これなら少し調整できたらもうほぼこのままやりたいことが実現できるのでは?」とイメージが沸き、打合せが終わる前にはすでに、これならいけるかも!と感じていました。ただ問題は費用面。やはり予算枠が決まっていたので、アクセライトさんからのご提案を待つのみでした。
アクセライト
このお見積りのご提案には、実は社内メンバーと相談して結構悩みまして。お聞きしていた測定会という短期イベントとしての性質や年間でそれを数回同様に実施していくという特性を考慮すると、長期間続く臨床研究を目的に利用されるクライアント様と同等の費用感でのご提案では、まずプロジェクト収支が合わないだろうという推察がありました。幸い弊社のeConsentシステムでは、食品試験領域の試験でも一定数の導入実績があったので、「これまでのノウハウを活用すれば、ご相談のニーズにマッチしたeConsentシステムを速やかに構築することは可能ですし、初めてのお付き合いでもあるので頑張りますよ」という優秀なシステムエンジニアの心意気にも助けられ、お見積りについては弊社側も無理をせず臨床試験利用のご提案よりもリーズナブルなご提案がさせていただけた、というのがあるかもしれないですね。
ロート製薬 ご担当様
初回お見積りをいただいた時は、これまで他社様からいただいたご提案のお見積りとは全く違った内容でしたので、正直驚きました。詳細は割愛しますがご提案として、全部をDX化するもの(これがやりたい!)と一部人力でまかなうが主要な部分をDX化する(これでも大分楽に)という大きく2通りの内容でいただいていたのですが、全部をDX化する方のご提案見積が若干予算を超えていたため、アクセライトさんに「主要な部分だけDX化する案の方で進める形で社内検討させてください」とお電話でご連絡をしました。
そうしたら中一日くらいでアクセライトさんからお電話をいただいて、社内のシステムエンジニア(責任者)からの粋な提案があり、改めてご提案のお電話になります、ということで。少しニュアンスが正確ではないかもしれませんが、社内のシステムエンジニアさんからの伝言ということで、「本当の意味でシステム使ってよかったと実感してもらえるのは、必要な部分をすべてDX化した案の方ですよね、と。もし今回システムを使っていただけるということでしたら、初めてのお付き合いですし、今回は今ご検討いただいている方の見積金額で、全部をDX化する案の方のシステム構築を頑張ってやります、と。せっかくならやはりそのシステム導入効果は最大限に体感して欲しい、是非フルで使ってみてください。」というような形で再度ご提案をいただいて。
アクセライト
たしかに、そういうお話をしましたね。たしかおまけに、「導入して使ってみて、ばっちりご満足いただけた際には、是非また次の機会でも使ってくださいね」というのが付きましたが(笑)気まぐれに聞こえたかもしれませんが、正直社風ですね。これは良くも悪くもですが、弊社として意義を感じれば利益が多少ブレてもやるときはやる、会社のポリシーから分かりやすく外れてしまうと、利益高関係なく弊社側から辞退させていただくということも割とあったりするので、少し変わっているかもしれないです。
ロート製薬 ご担当様
具体的なお見積り金額感については割愛させていただきますが、まさに今回測定会の実施業務のDX化に対して検討していた内容で、かつ予算にも叶っていた内容でしたので、すぐ社内確認をして、「是非これでお願いします」というご連絡をさせていただきました。

疾走で伴奏、ライブ感のある現場

アクセライト
振り返ると、お任せいただいてから一拍と置かずに構築作業と適宜ご確認作業がスタートして、そこからはほぼ毎日そういったやり取りをさせていただいていた印象でした。
ロート製薬 ご担当様
そうですね。アクセライトさんの方からのご連絡はいつもすぐ返ってきましたし、一日一日と着実に進んでいくので、間に合うのかという不安も日に日に消えていき、安心感がありました。それもとてもありがたかったです。始まりからタイトなスケジュールでスタートしていてお互い納期を意識しているので、メールだけではなく、主に機微な部分の表記や工程内容などについては少なからずお電話をしてご対応いただく場面もありました。私が言うのもなんですが現場も大変だったかと思います。でも、大変な時にそういう関係性でお仕事が一緒にできると感じたからこそ、アクセライトさんに最初から最後まで迷わずお任せできたという部分も私個人的には大いにありました。
アクセライト
たしかにそうですね。すぐご連絡が返ってきて早いなと感じていたのは私たちも一緒でしたし、むしろお電話を含めてご連絡を速やかにいただけるので、その分「確認のご依頼をしたけど、結果はどうだろう」と、考えて待つような時間が私たちにもほとんどなく駆け抜けられた感じでした。それに今回のeConsentシステムの構築を特急で行うにあたり、実はその副次的効果で社内相談をしながら土壇場の底力で編み出した新たな開発ノウハウなども一部あって、「これは他の案件の開発効率もあげられるね」という副産物を得られたりもしました。会社では常時いくつものお仕事があるので、いつでも特急依頼にお応えできる訳ではないのですが、振り返るとこれもよかったなと思っています。

DX化の効能、人手が10分の1に

ロート製薬 ご担当様
DX化の効能を実際に振り返ってみましたが、人手をかけずにできるようになったことが、やはり一番の効能だったと思います。これまでは、細かいところまでを含むと自社メンバーと自治体のご協力をいただく方々を合わせて大体10名くらいはかけていたかと思うのですが、今回アクセライトさんのeConsentシステムを導入できて、スタートから運用までを私一人で大きな負担なくほぼカバーできました。これには、純粋にDXの力を実感しました。
アクセライト
改めてお聞きしてみると、効果絶大といった結果でしたね。
ロート製薬 ご担当様
そうですね。ですので、自社内でも世の中でもこういったeConsentだけではなくIT技術でDXの力が発揮される部分はまだ余地が残されているだろうと個人的には思っています。 例えば、労力面だけではなくリスク管理面についても改善の余地があるという風に考えていて、仮に前回同様最後の手段だったマンパワーをかけて実施するとした場合、毎回怖かったのがヒューマンエラー。当然のことですが、作業人員を増やせばどんなに注意を払ってもその分ヒューマンエラーの発生リスクも増えるので、DX化したかった理由としては実はその部分も動機としては大きかったです。今回eConsentシステムを運用したことで、大部分に対してそういった心配をしなくてよかったのは、予想以上に大きな効能だったなと振り返って感じています。
アクセライト
おっしゃるとおりですね。人間には人間の得意な部分があり、システムにはシステムの得手不得手(現状では)があるので、DX化も適材適所で時には臨機応変にご検討いただけるのがいいかなと弊社も考えています。さらに、その先で一番大事だと思っているのは、人間の負担を減らすことができれば、その分の労力や気力に余裕が生まれたり、実施回数を増やしたりといった形で、生産性も持続性も上げることができる点ですね。今回の御社プロジェクトについても、当初から素晴らしいプロジェクトだと弊社も感じていたので、eConsentを使ったDX化がうまくいけばプロジェクト推進に寄与できるだろうという想いも強かったです。引き続き、プロジェクトのご活動を応援しています。

アクセライト社に今後求めること

アクセライト
最後になりますが、アクセライトに今後求めることや叱咤激励などありましたら一言いただけますか。
ロート製薬 ご担当様
私たちが最初の打合せ時に本当に思ったことですが、ご提案の際に当時の私たちのように何かに困っているクライアントに対して、こちらの予算ありきの線引きだけではなくそのご相談の中身をちゃんと聞いて考えた上で、売上や利益最優先ではなくクライアントにとっての最善の提案をできる限りしてくれるスピリットといいますか、そういう魅力的な部分があるので、そのまま変わらず在り続けて欲しいと思っています。初めての打合せからプロジェクト完了までを通してお手伝いいただいた中で、それが一番思ったことです。
アクセライト
そう言っていただけると、頑張ってきてよかったなと思いますし、変わらぬようこれからさらに精進しなければと身が引き締まりました。
ロート製薬 ご担当様
私たちもメーカーなので、困っているところに求めるものやそれ以上のソリューションを提供するというのが基本的な概念で、その志を維持し続けるにはさまざまな努力も必要で、営利企業としては険しい道だということも理解していますが、アクセライトさんにはそういう経営理念が根強くあるように感じているので、応援していますし、今後も期待しています。
アクセライト
ご期待にお応えしていけるよう、頑張っていきます。
本日は、取材のご機会をいただき大変ありがとうございました。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

インタビュークライアント-プロフィール

社名
ロート製薬株式会社
ROHTO Pharmaceutical Co., Ltd.
創業
1899年(明治32年)2月22日
設立
1949年(昭和24年)9月15日
資本金
6,504百万円(2025年3月期現在)
売上高
136,557百万円<単体>
308,625百万円<連結>(2025年3月期現在)
従業員数
1,753名<単体>
9,144名<連結>(2025年3月期現在)
上場証券取引所
株式会社東京証券取引所(プライム市場)
主な事業内容
医薬品・化粧品・機能性食品等の製造販売
公式ホームページ
https://www.rohto.co.jp/

他の「お客様の声」の記事につきましては、掲載準備が整い次第、適宜掲載させていただきます。

お客様の声一覧へ