【その3】データマネジメント業務における「プロセス管理」とは?

「プロセス管理」の中身ですが、もう少し噛み砕いて言うと「プロセスを管理状態におくこと」だと思います。今回は「プロセス」にはどんなものがあるかを見てみたいと思います。
データマネジメント業務のプロセスと言えば、通常は、次のようなイメージでしょうか。


【準備段階】
- プロトコルのレビュー、データマネジメント計画書の作成
- CRF/EDC設計、DB設計、EDCセットアップ
- トレーニング(CRC/モニター/DM)
【運用段階】
- 患者登録時の適格性チェック、データチェック&クエリ発行
- 中央モニタリングによるチェック(施設訪問モニタリングによるSDV/Sampling SDVなど)
- 進捗管理報告
【終了段階】
- データ仮固定、コーディング、症例検討会
- データ固定、データ納品

<プロセス管理は品質管理とセットで取り組む>
余談ですが、【準備段階】で、品質計画(進捗状況/データエラーの測定方法や判定指標)を整えてデータの信頼性を高める活動ができれば素晴らしいですよね。
前回もお話ししましたが、「プロセス管理」は「品質計画」と一体となってデータの品質を高めていくものです。セットで取り組んでいきたいですね。
次回は(プロセスを)「管理状態におくこと」について、さらに勉強していきたいと思います。
今日も皆さまの試験がうまく回りますように。