データマネジメント業務における「プロセス管理」とは?

データマネジメントをやっていると、「プロセス管理」という言葉をよく聞かれると思いますが、具体的にどんなことをすればよいでしょうか?
実は私もピタッとした確実な答えを持たず、情報のブラッシュアップや理解と整理の日々です(笑)
ですので、これから何回かに分けてその理解と整理の内容をお話していこうと思います。一緒に勉強していきましょう。
<はじめに>
データの信頼性を確保するためには、「データの品質管理」が重要ですよね。そして、その品質管理の実施には、次の点が大切だと言われているんですね。

◆(試験計画段階で)臨床試験の目的を達成できる実現可能な「計画」を立てる
◆(試験実施中では)データ発生からデータ解析に至る各「プロセスを管理」すること
ここに「プロセス管理」というキーワードが出てきますが、この中身を理解し実践することが、データマネジメントには大切であると、以前からずっと考えていました。
今回、このテーマを選んだきっかけですね。あともう一つ、このテーマを選んだ理由があります。
<データマネジャーとしての信条>
データマネジメントを行っている中で、好きなフレーズがあります。それは、「データの品質はプロセスにより作り込まれる」です。 日本製薬協で作成された「臨床試験データの品質管理」(2009年6月)に出てくる言葉です。

本質を突いたしびれる言葉ですよね。もちろん、このプロセスには、試験に携わる医師、CRC、モニター、事務局、依頼者など、多くの人たちの協力が必要となりますが、その中でもデータマネジャーには、品質に関する深い・正確な理解が求めれていると考えています。
データマネジメントの中核が、「臨床試験データを正確に効率よく収集し、解析に提供すること」であり、そのための「データの品質管理」を率先して推進するのが、私たちの役割だと思っています。
・・・ということで、今回はここまでとして、次回より具体的な話に移っていきましょう。
今日も皆さまの試験がうまく回りますように。